なまちゃろぐ

ちいさな工夫でたのしい暮らし

あなたの本が誰かのために。本で寄付する“チャリボン”利用してみた

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こんにちは。なまちゃ(@namatea_bsc)です。

本棚に眠っている、もうあまり読まなくなった本。

捨てるのはしのびないし、売りに行くのも重くて大変。売る労力と買取金額が割に合わない…なんて思ったこと、ありませんか?

愛読していたけど、様々な都合で読まなくなってしまった本。どうせなら誰かの役に立たないかな?と思った経験のある方もおられると思います。

そんな思いを届けてくれる"チャリボン"を利用したので紹介します。

読まなくなった本を送ると、その買取相当額を寄付できるというものです。

チャリボンとは

公式サイトから引用します。

チャリボンとは、株式会社バリューブックスが運営する古本のリユースを活用して
NPONGOなどのファンドレイジング(寄付集め)をお手伝いするサイトです。
ご家庭や職場で読み終わった書籍、DVDなどをお送りいただくことにより様々な分野で
社会的な課題を解決しているNPONGOの活動の支援を行なえます。
引用:チャリボンとは - チャリボン

バリューブックスは、ネットで古本の買取をしている業者です。

本などを売って、本来なら自分の手元に入るお金を、NPONGOの団体に寄付できるというわけです。

利用してわかった良いところ

とにかく簡単!寄付までのハードルが低い

寄付するまでがとにかく簡単。

チャリボンのサイトにアクセスして、支援先(寄付する団体)を選択。申し込みフォームに必要事項(氏名・住所・冊数・集荷日時等)を入力したら、本を梱包して、宅配業者さんが集荷に来るのを待つだけ。

自分でやるのはここまでです。伝票にあて先も自分の住所も書かなくていいし、重い本を運ぶのは玄関まででOK。

あとは、宅配業者さんがバリューブックスまで運んでくれて、スタッフが買い取り算定してくれて、指定した支援先に寄付してくれます。寄付金額は届いたメールで知ることができます。

本の買取金額が寄付できるところは他にもありますが、自分で伝票を書いて送らないといけなかったりするので、わたしのようなズボラ人間にはちょっとハードルが高いです。
その点、チャリボンはスマホ1つで申し込んで、あとは詰めるだけなのでとっても簡単。

しかも、5冊以上送れば送料も無料(着払い)なので、難しいことを考える必要がありません。

実際に利用してみて、普通に本を売るより簡単だと感じました。

選べる支援先

本記事執筆時点(2018.7.22)で、53もの支援先(寄付先)があります。

支援先 - チャリボン

支援先は5つのカテゴリーに分かれていて、

「学びの機会をひろげる」「平和な生活を守る」「自然を守る」「若者の未来のために」「障害者支援」とあります。

様々な団体の中から支援先を選ぶことができるため、自分が応援したい、支援したいと思う団体を選んで支援することができます。

支援内容の見える化

自分が寄付をしても、それがいったい何に使われているのか、どれだけ役に立っているかを知ることはなかなかできません。

しかし、チャリボンは自分の送った本がどのように役立っているのか、イメージしやすい仕掛けがあります。

支援団体の紹介ページに飛ぶと、「何冊の本でどんなことができる」と具体的に書かれています。

例えば、認定NPO法人フローレンスの支援内容の一部は以下の通り。

170冊集まったらできること※買取価格が1冊50円の場合
ひとり親家庭に病児保育をひと月提供することができます。
ひとり親家庭1世帯に病児保育を提供するのに、ひと月におよそ8,400円が必要です。皆さまのご寄付をもとに安価(月額1,050円)で病児保育を提供することで、ひとり親家庭の就労・経済的自立を支援します。
引用:認定NPO法人 フローレンス - チャリボン

170冊の1/4、40冊程度送ったら、ひとり親家庭に病児保育を1週間提供できるのかな、とイメージしやすいですね。

注意点

本そのものを寄付するわけではない

基本的には、本の買取金額を支援団体に寄付するものであり、本そのものを寄付するわけではありません。

ただし、book gift projectとして、買い取れなかった本を様々な施設利用者に役立ててもらう取り組みも行っているよう。

こちらは、支援先を指定することはできないようです。

チャリボンを通してバリューブックスに送った本は、バリューブックスが管理し、その中で買い取れなかった本はbook gift projectとしてバリューブックスが施設などに送っているということのようです。

直接支援はできないものの、自分が読まなくなった本が回りまわって役に立っていると思うと嬉しいですね。

一度送った本は戻ってこない

買い取れなかった本やDVDも、間違えて送ったものも、返送してもらうことはできないようなのでご注意。

また、どの本がいくらだったかという細かな査定結果は知らされません。

送れない物もある

送ることができるのは、ISBNがついている書籍と、規格番号がついているDVD・ゲーム等。

例えば、同人誌や特典冊子等は対象から外れる可能性が高いので、よく確認が必要です。

当たり前ですが、簡単に送れるからといって対象から外れるものも送るのはやめましょうね。

わたしの支援レポート

ここからは、実際に寄付した結果を報告します。

読まなくなった本55冊を送って、寄付金額は5139円でした。

内訳としては、コミックス52冊、アニメやゲームのガイドブック2冊、趣味関連本1冊でした。

コミックスの一部が日焼けしてたのもあり、あまりお金にならないと思っていたのですが、思っていたより高く買い取ってもらえて驚きました。

わたしは、「認定NPO法人 ブリッジフォースマイル」という、児童養護施設で暮らしている子どもの施設退所後の支援をしている団体に寄付しました。

こちらは、15冊×50円=750円集まると、子どもに1時間の勉強時間をプレゼントできる(1時間の時給分の奨学金になり、勉強時間を削ってバイトしなくて済むということ)とのこと。

5139円寄付したということは、上記の計算でいうとだいたい6~7時間分。日中アルバイトせず、勉強したり遊んだりできるという感じですかね。

そう考えると、寄付してよかったなーと思います。

また、希望者には領収証がもらえます。寄付金控除をするには領収証が必要なので、一応もらっておくことにしました。

領収証と一緒に団体の紹介冊子が届いて、どんな活動をしているかより具体的に知ることができたのが良かったです。

おわりに

「寄付」と考えるとハードルが高いように感じますが、支援者は本を送るだけで残りの作業はチャリボン側が行ってくれることで、寄付へのハードルがぐっと下がります。

普段社会貢献したいと思ってもなかなかできませんが、これなら私にもできる。どかーんと大きな額を寄付することはできないけれど、本の買取額なら寄付しやすい。そして、そのお金でちょっといいことができたなという気分になって、また寄付しようかなという気持ちになりました。

寄付の心理的ハードルを下げるという意味で、とても素晴らしい取り組みだなと思います。

それでは、また。

www.charibon.jp