手帳の裏抜け問題。あのボールペンだけじゃなかった!
こんにちは。なまちゃ(@namatea_bsc)です。
定期的に話題になる「手帳の裏抜け問題」。
手帳に文字や絵を書いた際に、または時間が経ってから、ページの裏にペンのインクが染みてしまう問題です。
わたしは裏抜けしにくい紙に、裏抜けしにくいペンで書いてるから大丈夫!と思っていたのですが……。
Oh…スタイルフィットでも抜けてる…… pic.twitter.com/9hfOEJgbaS
— なまちゃ (@namatea_bsc) 2017年12月10日
まじかよ!!!
たった1ヶ月前に書いた文字が裏抜けしてしまいました。
しかも、あのスタイルフィットですよ。ジブン手帳ユーザーやほぼ日ユーザーに大人気、トモエリバーと相性抜群のスタイルフィット(シグノ芯)です。
そして書いている紙は裏抜けしにくいトモエリバー。
なぜ…
2018年の手帳が既に裏抜けしてしまい、予想以上に萎えているのですが、この機会に手帳の裏抜け問題についていろいろ調べてみました。
インクの問題
抜けやすさとインクの種類
よく「ジェット○トリームは抜けやすい」と、このボールペンばかりが槍玉にあがっていますが、実際は他のペンでも抜けます。
わたしは同じような低粘度油性ボールペンのアク○ボールで抜けたことがあります。アク○ボールのインクの染みやすさは不明ですが、ジェット○トリームは渇きが早い分、インクが紙に染みこみやすいようです。
▽参考:ジェットストリーム スタンダード | JETSTREAM 単色 | 油性ボールペン | ボールペン | 商品情報 | 三菱鉛筆株式会社
一般的には油性より水性のほうが紙に染みやすいですね。(ざら紙に水性マーカーで書くのをイメージしてください)
ところが、水性にも顔料インクと染料インクがあります。今回書いたスタイルフィット(シグノ芯)は水性顔料インクです。水性顔料インクは、耐水性・耐光性が高いのが特徴。ただ、裏抜けのしやすさは分かりませんでした。
▽参考:油性と水性、染料と顔料の違いは何か | お客様相談室 | 三菱鉛筆株式会社
スタイルフィットはここ数年愛用していますが、今まで裏抜けしたことなかったのですが…
裏抜けの仕組み
紙にペンのインクが染みる(裏抜けする)仕組みについては、uniのホームページに解説があります。
▽参考:紙の裏に描線がにじみ出す(ボールペン) | お客様相談室 | 三菱鉛筆株式会社
丁寧にわかりやすく書かれています。
上記リンクによれば、抜けやすい条件は以下の4つだそう。
気温と湿度が高い場合
紙が薄い場合
ゆっくりと筆記する場合
描線を重ねる場合
紙が薄いとインクが染みやすくて裏抜けしやすい。なるほど。
でも、トモエリバーって裏抜けしにくいのでは…?
紙の問題
裏抜けした手帳
今回、裏抜けした手帳は「北欧、暮らしの道具店 オリジナル手帳」。(以下「北欧手帳」と略します)
以前、この記事で激推ししたやつです…。
手帳の用紙には、滲みにくくなめらかな書き心地であることから、手帳に良いとされている「トモエリバー」を選びました。
引用:北欧、暮らしの道具店オリジナルの手帳をプレゼント! - 北欧、暮らしの道具店
と、あるように、この手帳にはトモエリバー用紙が使われています。
トモエリバーは抜けにくい
トモエリバー用紙は超軽量印刷用紙です。ページ数が多くても軽いことから、手帳用用紙も作られています。
人気のほぼ日手帳やジブン手帳(Biz除く)にも使われています。
トモエリバーは紙が薄いわりに裏抜けしにくいことで有名です。
↓2016年ほぼ日手帳(スタイルフィット使用)
↓2015年ジブン手帳スタンダード(スタイルフィット使用)※日曜日の欄なので赤く印刷された箇所に書いています。この違いはあるかも。
どちらも、透けて文字は見えるものの、裏抜けしていません。
「トモエリバー」と聞くと1種類だけのようですが、上記リンクを見るといくつか種類があります。
おそらく、手帳に使うのは手帳用用紙であると思いますが、トモエリバーと言われただけではどの紙を使っているか分かりません。
さらに、上記ホームページより
坪量25~84g/m2
※坪量については、ご相談に応じます。
引用:超軽量印刷用紙 | TOMOEGAWA
「坪量」とは、聞きなれない言葉ですが、紙の厚みをあらわす単位だそうです。
▽参考:紙や印刷業界で使われている「坪量」「連量」って何?紙の厚みを表す単位を知ろう! | P.I.Y.通信
同じトモエリバー手帳用紙でも、坪量、つまり紙の厚さは違う可能性があるということ。
そして、今回抜けた「北欧手帳」。
書き心地がジブン手帳と違う気がする…? と思っていましたが、自分の感覚なので正しいかは分かりません。(ちなみに、フォロワーさんも違う感じがすると言っていました)ただ、紙の厚みが違う可能性はあるなと思います。
それから、ほぼ日やジブン手帳は両面方眼、この手帳は片面方眼なので、印刷されたインクの量が違うのもあると思います。裏抜けとの関連は分かりませんが。
紙の厚みやインクの量の違いがあるのか? または、保管条件が悪かったか。抜けていたのは一部の文字だったので、筆圧の問題などもあるかもしれません。
結論
トモエリバー用紙でも裏抜けすることはある
薄い紙は裏抜けしやすい
水性顔料インクでも裏抜けすることはある
uniの解説は分かりやすい
分かったのはこのくらいでしょうか。条件がいろいろあるのでなんとも言い難いですが、「抜けるときは抜ける」「裏抜けが嫌なら厚い紙を使おう!」という感じですかね。気持ちは萎えましたが、勉強になりました。皆様もお気をつけください。